プロローグ
本ブログのエース記事「フルサイズB-CAS→miniB-CASのお話【再掲版】」で色々アダプターを売上数でオススメしていますが、オススメしている以上実際にどれがよいのか購入してみてレビューすることにしました。
(アフィリエイトで一定の収入が出てきたので、その分レビューで還元致します)
今回は第二弾となりますので、他にもレビューして欲しいアダプタがありましたらコメントかTwitterで声をかけてください。
Disport ONE社 オリジナル「S013K」「S022K」を購入
今回は2021年版の売上数で第1位となっている「S013K」と第二位の「S022K」を購入しました。
いずれも「Disport ONE社 オリジナル」となっております。
この2種類は、内容物が異なるだけであって基本的なアダプタは全く一緒のものが利用されています。
今回もアダプタ本体を中心に内容を見ていきます。
S013K
アダプタ本体が2個入ったものがS013Kです。
家の中にmini-BCASカード対応テレビが複数あってどれもフルサイズBCASカードを使いたい!というときにおすすめなセットです。
S022K
アダプタ本体1個とmini-BCASカードをフルサイズBCASカードに変換するアダプタ(以降カードサイズ変換アダプタ)の2種がセットになっているのがS022Kとなります。
個人的にこの内容のセットが何を意味しているのか理解出来ないのですが、人気商品です。
これらはAタイプで、mini-BCASカードを切り欠きの無い側から挿入するタイプです。
ただし製品の仕様上フレキケーブルを折り返して使用することが出来るため、Bタイプとしても利用することが出来るようです。
外観
パッケージは簡易的で、本体はクリアで必要最低限の強度な印象です。
説明書を要約すると
- BCASカード=>変換アダプタの順でセットすること
- 東芝製品等のテレビではフレキケーブルを折り曲げて使用すること
- カードサイズ変換アダプタ使用時は3Mのテープが推奨されること
- カットテンプレートとして利用する際のアドバイス
などが記載されています。
テレビのminiB-CAS差し込み口に指す端子部分です。
フレキケーブルの先端が端子の接触面となっており、その裏に樹脂?製のパーツが貼り付けられています。
取説にもある通り、この樹脂?製のパーツはあえて一部が削られています。
(端子がついていない面で、シールみたいなものが貼っているように見えるところが削られている部分)
削られている理由は、こうしてフレキケーブルを折り返した際なるべく段差ができないようにするため。最初から折り返して利用することを前提に設計されているようです。
サイズ感です。(一部ピンボケで申し訳ありません)
ダイソーノギスクオリティですが、幅59mm 高さ35mm 厚さ6mmになります。
フレキケーブルの幅は10mmくらいで、ケーブルの根本から端子の先端までの長さは約122mm。
測定パーツ | 測定場所 | サイズ(mm) | 備考 |
---|---|---|---|
カード挿入部 | 幅 | 59 | – |
カード挿入部 | 高さ | 35 | – |
カード挿入部 | 厚さ | 6 | – |
フレキケーブル | 幅 | 10 | – |
フレキケーブル〜端子基盤先端 | 長さ | 122 | – |
手元にあった余分なBCASカードを挿入してみると、「B-CAS」ロゴの「B」の2/3ほどまで挿入できます。挿入される部分は大体25mmくらい。
「S022K」に付属しているカードサイズ変換アダプタはごくごくシンプルなもので、思ったよりペラペラです。
mini-BCASカードをフルサイズBCASサイズに変換するために使用するもので、mini-BCASカードはぴったりハマりそうです。(今回mini-BCASカードがすぐ手元になかったので、SIMカードサイズのSIMアダプタで代用しました)
ただハメるだけではすぐに取れてしまうので、何かしらのテープで固定したほうが良いと思います。
なるべく薄くて、経年劣化しないものがよいですね。(取説での推奨は3Mのものだそうです)
肝心のカードサイズ変換アダプタですが、立て付けがよくないのかテープなどで固定しないと若干浮いてしまいます。挿入する際の深さが浅いので、構造上致し方ないかもしれないです。
これは個人的にイマイチです。
今回このカードサイズ変換アダプタを使用して、変換アダプタ本体を数珠繋ぎできるかも試してみます。完全にネタですが。
TVへの挿入感
実際にアダプタにBCASカードを挿入して、テレビのmini-BCASカード挿入口に挿入してみます。
使用するのは10年近く前に購入した東芝製の32インチテレビ、今は寝室のテレビになっています。
このテレビは既に別のアダプタを使用してフルサイズBCASカードを利用していますが、今回検証用として利用することにしました。
ちなみにこのアダプタはAタイプですので、今回使用する東芝製テレビにはそのまま挿入することが出来ません。
ただしこの製品はフレキケーブルの折り返しを想定した設計となっているため、折り返すことでBタイプのテレビにも利用することが出来ます。
アダプタにカードを挿入した状態でフレキケーブルから伸びる端子をテレビ側に挿入。
(後ろに写っているのは元々使用していたアダプタ)
挿入感としては、純正のmini-BCASカードを挿入するときよりはかなりガバガバ感があります。
フレキケーブルを折り返せる設計とはいえ、こんなに緩いの!?と表紙抜け。
挿入後に少し引っ張るとそのまま抜けてしまうため、挿入後はかなりシビアになる印象。
厚さのフィット感が悪いので、カードを抜き差ししたりテレビを動かすときなどは要再調整になると思います。
使用感
作りがイマイチな印象でしたが、「S022K」は挿入後の微調整が必要なものの、ふたつとも正常に利用できました。
しかし挿入後少しでも触れるとカードが挿入されていない表示となってしまう事が多いです。
しかしここで問題が発生。
「S013K」の方のアダプタを使用するとBCASカードを認識しない問題が発生。
何をどうしても直らず、「S022K」のアダプタは普通に利用できるためたまたまハズレを引いてしまったようです。
この後「S013K」はAmazonで返品申請して返品、全額返金されました。。。
Amazonのレビューでも不良のレビューがいくつかあったため、結構ハズレがあるのかもしれません。
1/3の確率で不良だったため、少しガッカリな印象です。
ちなみにアダプタを宙ぶらりん状態にするのはあまり良くないので、両面テープ付きマジックテープ(面ファスナー)などでテレビの裏面に固定する事をおすすめします。
フレキケーブルはある程度長いので、大半のTVの裏面に固定できるのではないでしょうか。
接続がシビアな製品ですので、なるべく手の触れないところに固定する事をおすすめします。
ちなみに、「S022K」を数珠繋ぎして使用してみたところ「何とか」カードを認識しました。
それぞれのポイントで微調整が必要になるので、こういった使い方は推奨しません。
(するひといないと思いますが。。)
総評
売上の大半を占めているため期待していましたが、今回レビュー2件目でハズレを引いてしまったためガッカリでした。
全体的に製造コストを極限まで減らして生産していそうな感じがするので、動作するかしないかは運ゲーな印象です。
初めてアダプタを買う方、少し高くても良いから確実に動作するものが欲しい方は別のアダプタを探す事をオススメします。
返品・交換覚悟でとにかく安くアダプタが欲しい方にはぴったりなアダプタかと思います。
(筆者は二度と買わないと思います)
記事は以上
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