本記事記載当初は調子がよかったですが、日が経つにつれて事象が発生するようになりました。
経過日数と症状については最下部に記録しておりますので、あくまでも一例としてご参考にしてください。
プロローグ
我が家のリビングで家族を見守ってくれている東芝製テレビのREGZA 55G20X、確か2016年頃に購入したものだと思います。
いつからか朝テレビをつけると音だけ出て映像が映らず、リモコンで電源を入れ直すとつくことがしばしばありました。
そして時間が経つにつれ症状が頻発するようになり、仕舞いには電源を何十回と入れ直してもつかなくなってしまいました。
この症状を調べてみると、REGZAではあるあるらしく異なる機種のテレビでもかなり頻発しているようでした。
この機種「55G20X」でも症状発生している人がいましたが、根本解決した!という情報がなかったです。
そんな死にかけのテレビをなんとか延命させたという備忘録になります。
事象の概要
REGZA 55G20X 2015年製
テレビの電源を投入すると、一瞬だけ画面のバックライトが光りすぐに消えて画面は真っ暗の状態。
しかし画面をよくよく見るとうっすら表示されており、俗に言うバックライト切れのような感じで、音は普通に出力される。(別名:ラジオ状態)
そのままテレビの電源を切って入れ直すと、普通に表示されたりされなかったりする。
ひどい時は20回以上電源を入れ直しても画面が正常に表示されない。
一度正常に表示されてしまえば、その後短期間であれば電源を切って入れても画面は表示される。
しかし、夜にテレビを消して朝つけようとすると高確率でラジオ状態に戻っている。
- 電源を切って入れ直す
→運が良いと数回で直るが、何十回とやってもダメな時がある - スマートリモコンのシーン機能で大量の電源再投入コマンドを実行させる
→1を手動で数回実施しても復旧しなくなったため、一度シーンを実行すれば数十回電源を再投入してくれるようテクノロジーに頼ることににしました。
更にAlexaと連携させることで、好きなウェイクワードで実行させる事ができます。 - 夜はHDMI無信号状態で就寝する
→どうしても朝イチでTVが観たい時に使っていた手法(電源切ると翌朝映らなくなる為)
HDMI3などに切り替えて画面が真っ暗な状態にしておくことで、電力を最小限にした状態でテレビをつけっぱなしにしていました
恒久対策
前項の回避策も暫定で、症状は悪くなる一方でした。
いくら画面が真っ暗な状態でも、常に20Wくらいは電力消費しており電気代がバカ高いこのご時世このままにしておくことは出来ませんでした。
自分なりに色々調査して講じた対策が以下の通り。
1.内部清掃
まず手始めに、7年以上使っているテレビの分解清掃から始めました。
平らな床に柔らかいタオルなどを敷いて、そこに液晶部分を下にしてテレビ本体を寝かせます。
そして背面にあるネジというネジを全て外します、もし純正スタンドを使っていたらそれも取り外します。
ネジの種類もそんなに多くないので、それぞれ写真を撮ってまとめて置いておけば問題ないレベル。
ただ意外と外し忘れやすい部分は下図の通り。
ネジを全て外したら、背面カバーをテレビの下の方から持ち上げて取り外します。
ゆっくり下の方から持ち上げて、上の方のラッチがちょっと強めにハマっているので上手く動かしながら外します。
ちなみに、パナソニックの電動ドライバがめちゃめちゃおすすめです。
これだけで作業が捗ります。
上手く取り外せたらご開帳。
この写真は既に掃除済みですが、本体上部やカバーの吸気口(スリット)部分に埃がたんまり溜まっていました。
清掃だけでなく、それぞれの基板に刺さっているコネクタの再接続など実施しましたが事象は変わらず。
結論:内部清掃だけでは症状改善せず
2.T-CON基板交換
おそらくネットを駆使して調査している皆様は既にご存知かもしれませんが、割と「T-CON基板交換で直りました!」という書き込みをよく見かけました。
ダメ元でT-CON基板をヤフオクで落札。
そもそも基板だけで「新品」というのもおかしな話だと思っていましたが、到着して比較してみると微妙に異なっている。。。大丈夫かこれと付けてみましたが特にTVの動作に問題はなさそうでした。
左が純正で右がヤフオク購入品、よくよく見るとヤフオク購入品は右上に謎コネクタがあったりする。
下はギャラリー形式の拡大画像も、ご参考まで。
取り付けは問題なかったものの、交換後少しだけ調子良くなって結局元の症状に戻りました。
一時的に調子良くなったのはT-CONを交換したからではなく、ただ放電されたからとか、そういった理由だと考えています。
結論:T-CON基板交換では症状改善せず
電源基板のハンダモリモリ大作戦
こちらも既に調査している方ならお目にかかっているだろう、ハンダクラック対策の一環。
どうやらREGZAの電源基板はかなり質が悪いらしく、長時間使用していると内部の熱でハンダが柔らかくなったり逆にそこから冷えたりを繰り返してハンダクラック(ハンダ割れ)と呼ばれる事象がよく発生するよう。
某価格比較サイトなどでも結構話題になっており、「これです!ハンダクラックです!」と言われるような写真がアップロードされていたり、個人ブロガーの方からもいくつか報告が上がっています。
確かに、コンセントから電源を電源基板が受けてそこからバックパネルやメイン基板に対して電源を供給しているようでした。
電源基板が何らかの悪さをしていて、バックライトを正常に点灯させる事ができない状況になっている可能性は十分にありました。
実際に電源基板のハンダ部分を見てみても、明らかにクラックが起きているような部分は見受けられませんでしたが、すこし気になる部分が下図の通り。
トランスミッタと呼ばれる部分から基板へと接続される足の部分で、ハンダの盛りが少なくかなり心細く感じました。(完全な感覚論ですが)
とりあえずものは試し、ということでこのトランスミッタの脚部分に対して追加でハンダを盛ってあげることに。
ついでにハンダクラック対策として、基板上でコンデンサが接続されている部分と他にハンダの面積が大きめの部分について、ハンダを追加で盛ってあげることにしました。
(※シンプルに言うと、基板全体のハンダ部分に対して苦労せずにハンダを盛れるところは盛ってあげようくらいのスタイル)
イメージとしては既存のハンダをまず十分に溶かして馴染ませてから手持ちのハンダを追加で盛る感じ。
結論:症状改善された・・・・!
トランス部分の盛りが良かったのか、ハンダクラック対策とした全体的な半田盛りが功を奏したのかの判断がつきづらいですが、これで朝でも1発でテレビが表示されるようになりました。
エピローグ
かれこれ最初に症状が出始めてから半年以上の戦いで、ほぼ諦めかけていたので最後半田盛りだけで改善して何よりです。→【後述】一時凌ぎに過ぎませんでした
これから症状はウォッチして、適宜記事更新していこうと思います。
日付 | 状況 | 経過日数 |
---|---|---|
2023/02/18 | 「電源基板のハンダモリモリ大作戦」実行日 | 0 |
2023/02/21 | 事象再発なし | 3 |
2023/02/26 | 事象再発、何度かつけ直しで映るようになる | 8 |
2023/02/28 | 事象再発、何度かつけ直しで映るようになる | 10 |
2023/08 | 事象は頻繁に発生、転居を機に窓から投げ捨てました | 半年 |
記事は以上
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