プロローグ
表題の通り、オンプレのシステムを主たるインフラエンジニアがSAA-C02を受けたので備忘録がてら記事にします。

前提条件
前提条件は下記の通り。
AWSの業務利用
AWSの業務利用なし、強いていえば担当範疇でない感じです。
プライベートでは個人で無料枠の中でできる範囲で弄る程度。
当ブログも最初はLightsailで稼働していましたが、その後ライバルでもあるOracle CloudにWPインフラを移した為メインで使用する感じではなくなりました。
予算
筆者の務める会社では毎期ごとに教育予算が割り当てられます。
個人ごとに実質的な上限はなく、実現可能な範囲であればほぼ却下されることはありません。
(とはいっても、複数の外部トレーニングをチョイスすると両方を包括した他のトレーニングを推奨されることはある)
個人予算は小遣いの範囲です。
ご参考:クラウドプラクティショナー(CLF-C01)
CLFはSAA取得の5ヶ月前 2021年3月に取得済み、CLF取得に向けて実施した事項は下記の通りです。
クラウドプラクティショナーの項目なんで、SAAにフォーカスしたい方は飛ばしてください。
参考書
とりあえず参考書については一番人気そうだった単行本を購入して1周、あとは後述するUdemyで出るポイントについて念入りに読み込みました。
Amazonで購入する場合はKindle版の方が若干安いですね。
参考本筆者の山下さんには大変申し訳ないのですが、メルカリで新しめな状態のいいものを購入しました。(すみませんでした!!)
ちなみにご本人もそういった事実を認識されており、以下のようなコメントをされております。
確かにおっしゃる通りであり、AWSのサービスは常に変化しておりそれに適した参考本を使用するのがおすすめだと思います。
ちなみにCLF-C01受験後参考本は新人に譲り渡しました、そんな彼ももう少しでCLF-C01を取得予定です。
CLFを取得した後にSAAも取得したい方は、先にSAAの参考本を買ってしまっても良いかもしれません。
個人的にCLFとSAAの参考本買いましたが内容重複する部分が多いので、上位互換ということで。。


外部トレーニング
自社ではある程度教育予算が確保されているため、トレノケートが主催するトレーニングに申し込みしてふたつ受講しました。
当時はAWS Technical Essentials 1と2に分かれていて、1が主に座学で2がハンズオン中心の構成でした。現在は後継に置き換わっているようです。
コース名 | 内容 | 税込金額(2021/08現在) |
AWS Cloud Practitioner Essentials (AWS Technical Essentials 1後継) | 講義8割、演習2割 | 77,000 円(トレーニングのみ) 89,430 円(トレーニング+バウチャ1枚付) 91,850 円(トレーニング+模擬+バウチャ1枚付) |
AWS Practical Startup Workshop (AWS Technical Essentials 2後継) | 講義2割、演習8割 | 77,000 円 |
合計 | 154000 円(最安コース) 168850 円(安心コース) |
会社の予算で受けられるのであれば是非とも受けた方がよく、もし個人予算しかないのであれば身銭を切って受けるのは結構難しい金額かと思います。
オススメの受講方法としては、エッセンシャルとワークショップを連日で受講すること。
スケジュールとしては大体連日で設定されているためそれに沿って受講したほうが学んだことをすぐにワークショップで実践できる為身に付きやすいと感じました。
(講義の進行上でも、やはり連日受けるのが自然な流れに感じました)
筆者はそれを知らずに間を開けてしまいました。
エッセンシャル1受講後に学習を始めたためそこまで違和感はありませんでしたが、自己学習を挟まないと講義で学んだ知識が飛んでしまうため要注意です。
Udemy
AWSの資格を調べると必ず「Udemy」というキーワードが出てくると思います。
筆者もAWSの資格を取ろうと思った時までは存在自体知りませんでした。
それぞれのコースは定価が万越えなのにセール時はちょっといいランチ代くらいになるのでとても怪しさ満点でしたが、色々とクチコミを調べてみたのと、これくらいであれば損してもいいという好奇心からコースを購入してみました。やり方はドミノピザみたいですよね、定価でコース購入する人いるのだろうか()
この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)


模擬試験の受験回数と正答率は下表の通り。
演習テスト名 | 受講期間 | 回数 | 最終正答率 |
演習テスト1(基本レベル1) | 63日 | 4 | 92% |
演習テスト2(基本レベル2) | 59日 | 4 | 83% |
演習テスト3(応用レベル1) | 32日 | 4 | 72% |
演習テスト4(応用レベル2) | 34日 | 3 | 83% |
演習テスト5(応用レベル3) | 40日 | 4 | 60% |
演習テスト6(SAAレベル) | 1日 | 1 | 50% |
こう書くとUdemyマンセーなSCAMっぽく聞こえてしまうかもしれませんが、結果的にCLF-C01にパスできたのはこのUdemy模擬試験の存在が大きかったです。
ちなみにUdemyはBuisinessプランもあり、一定以上の企業であればビジネスプランの契約が可能なようです。
筆者の会社でも後からBuisinessプランの利用者案内がされ始めたため、もしDXなどの基礎知識をつけるのに困っていそうであれば会社に提案してみるのもアリかもしれません。
ただ個人的に思うのが、ひとテストごとの問題数が多く時間がかかること。
おそらく実際の試験をイメージしていると思うのですが、これだとかっちり時間を作って回答しないといけません。(一時中断できるが、なぜこの回答にしたかの根拠を忘れることあります…それでいいのかいってツッコミはなしで)
なので、個人的には一問一答形式があればより良いかと思いました。おそらくUdemy側の仕様でできないんだと思いますが、今後の改善に期待です。

最後に、Udemyでの模擬試験でいいところは問題のUpdateが定期的にされていること。
参考本内や問題集本の問題や買い切りのpdf問題集などは、作成当時の問題で時間が止まってしまいますが、Udemyの模擬試験は不定期に更新がかかっておりサービス変更に伴って適切なものになっているようです。
AWS Certified Cloud Practitioner – Practice(模擬試験)
俗にいう模擬試験です、本受験日の1週間前くらいに自腹で受けました。1回2000円のです。
NDAにイハンしない程度にごにょごにょすることも可能かもしれませんが、本番試験の問題が出る訳でないのであまり意味はないと思います。

1週間前時点で70%、そもそも問題数が少ないので参考程度でしょう。
主に試験問題の出かたなどに慣れるために受験するような感じだと思います。
CLF-C01取得までにかかった費用

スコアはヤクザですが、とても有意義な内容でした。
項目 | 費用(会社持ち) | 費用(自費) | 備考 |
参考書 | 2,618 円 | 定価ベース | |
AWS Technical Essentials 1 | 89,430 円 | トレーニング+バウチャ1枚付 | |
AWS Technical Essentials 2 | 77,000 円 | ||
Udemy 模擬試験 | 1,500 円 | セール価格 | |
AWS 模擬試験 | 2,000 円 | ||
合計 | 166,430 円 | 6,118 円 | 172,548 円 |
こうやって改めて起こしてみると、結構かかっていますね。。。
やはりトレーニング代はバカにならないので、会社の教育予算から出してもらいましょう()
クラウドプラクティショナーのお話は一旦ここでおしまいです。
実施項目
外部トレーニング
こちらもトレノケートのトレーニングを会社予算で受講しました。
コース名 | 内容 | 税込金額(2021/08現在) |
Architecting on AWS | 実技・グループディスカッション | 231,000 円(トレーニングのみ) 248,820 円(トレーニング+バウチャ1枚付) 251,020 円(トレーニング+模擬+バウチャ1枚付) |
こちらも個人予算では厳しいかもしれません。
筆者が受講した回では、講師がCLFの参考本の筆者である山下さんと、サブ講師がCLFのトレーニング講師であった方でした。
今までの講義とは異なり、チャットでQAがバンバン飛び交いとても有益な内容だったと感じています。
参考本
今回もとりあえず参考本を購入しました、前回に懲りずにメ◯カリです。俗にいう黒本でしょうか。


ただパラパラと内容見てみたところ、CLFの内容とほぼ重複する部分があったので1/4くらいしか読みませんでした。。。CLFを取って間もない人であればほぼCLFの参考本で事足りるかもしれません。
結局参考本についてる模擬試験もやりませんでした。
Udemy
CLFに続いてSAAでもUdemyにお世話になりました。
安定のセール期間中でしたので奮発して講義と模擬試験の両方を購入。

模擬試験はCLFと同じ作者のものです、実績ある問題集なので迷わずこれをチョイスしました。
【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

演習テスト名 | 受講期間 | 回数 | 最終正答率 |
基本問題の模擬試験① | 119日 | 4回 | 84% |
高難易度の模擬試験② | 108日 | 4回 | 73% |
高難易度の模擬試験③ | 102日 | 2回 | 64% |
高難易度の模擬試験④ | 15日 | 2回 | 67% |
高難易度の模擬試験⑤ | 15日 | 2回 | 44% |
高難易度の模擬試験⑥ | 14日 | 2回 | 56% |
模擬試験は上から下にかけて難しくなる印象です。
正直回数少ないので少し不安はありましたが、本番試験の難易度は上から3つの模擬試験のレベルと感じました。
そして今回は講座も購入しました。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)

正直これは全て受講したわけではないですが、外部トレーニングを受講するのと遜色ないような内容と感じました。
外部トレーニング受講後にUdemyの模擬試験で弱点があった場合、この講座を観て知識の補完を行うような使い方をしました。
自身でハンズオンするのが一番いいかもしれませんが、まとまった時間が取れなかったり通勤中などは自身でハンズオンすることができないため、ハンズオンの動画があるのはとても重宝しました。

AWS Well-Architected Framework
PDFをダウンロードして印刷、ファイリングして読み込みました。
と書きたかったですが、1/3くらいのところで挫折しました。
AWS Black Belt Online Seminar
Youtubeで観たりしましたが、予想以上に長ったらしかったので途中で諦めました。
AWS Certified Solutions Architect – Associate Practice (SAA-P02)
模擬試験です。
これも通常2000円しますが、CLFに合格していれば無料クーポンがあります!

aws training an certification から特典へ。

有効な特典から、AWS Free Practice Exam Voucherの「特典を申請する」をクリックすればバウチャーコードが表示されます。

PSIでの模擬試験をスケジュールする際にバウチャーを入力する欄が出てくるため、前項で表示されたコードを入力して適用します。
受験したのは本番試験日3日前で、CLFの時と同じように70%でした。

本番試験
予約
本番試験はピアソンのオンライン試験で受験しました。
理由は月末かつ最寄りの受験会場がいっぱいで、会社都合で受験月を跨げず受験できるのがピアソンのオンライン試験だけだったためです。
ピアソンのオンライン試験は時間選択時に表示される時間帯が結構タイミング次第で変わるので、希望する時間帯がない場合は予約するタイミングをすこしずらしてみるのがおすすめです。
それか一度仮予約してしまって、日程変更で粘るかです。確か2回くらいまではサクサク予約変更できたと思います。

事前準備
予約が完了すると、ピアソンから受験する端末で事前に接続テストをするようなメールが届きます。
実は前回CLFを受けた時はM1 Macで受験しましたが、本番試験事に問題が多発して痛い目に遭いました。
問題をリリースする際にPCがフリーズしたり、ピアソンの担当者と電話する時にMacで着信を取る設定にしていたためMac側でも着信してフリーズ+着信で永遠と着信音が鳴り続けMacを強制再起動したり。
最悪な印象だったため、今回は素直にWindows機で受験することに。
テストの過程でどうしてもDropboxのプロセスがNGとなったため、アンインストールしました。
手動で停止してもゾンビのように起動してくるので致し方なかったです。
そしてHyper-Vもサービスが起動しているとNGらしいとの情報があったため、自動起動から手動でのスタートに設定変更しておきました。
試験環境
今回も在宅勤務で利用している机で受験しました。


複数モニタは禁止されているため、右のサブモニタはタオルをかけました。
オンライン受験時は室内をカメラで映して試験管に確認してもらいますが、ペグボードにマウントしていたラップトップはタオルをかけてその他の物は外すように指示されました。。。
その結果このような環境に。

すっからかんな状態になってようやく許可が下りて試験が進められました。
ちなみにペットボトルはラベルを外すよう指示ありました。
悲報
受験開始した時、残念なことが発生しました。
文字が小さい問題。
42インチの4Kモニタでは問題文の文字がかなり小さく、絶望的に読みづらかったです。
いや環境テスト時に気づけよって感じなんですが、あまり気にしていなかったことを後悔しました。
感覚的にはこんな感じ

テスト開始後はどうしようもなかったため、そのまま受験しました。
文字の拡大はなにをやってもできませんでした。
大画面高解像度モニタを利用している方は、必ずフルHDくらいに解像度を落としておくことをおすすめします!!!
受験結果
なんやかんやありましたが、なんとか試験はパスすることができました。
感覚的にはちょっと自信がない問題が10問弱、全く自信がないのが5問弱くらいだったと思います。
Udemy模擬試験だと上から三つくらいの難易度と感じましたが、結果は割とギリギリだったのでやはり詰めが甘かったのかもしれません。

SAA-C02取得までにかかった費用
項目 | 費用(会社持ち) | 費用(自費) | 備考 |
参考書 | 2,618 円 | 定価ベース | |
Architecting on AWS | 248,820 円 | トレーニング+バウチャ1枚付 | |
Udemy 模擬試験 | 1,500 円 | セール価格 | |
Udemy 講座 | 1500 円 | セール価格 | |
AWS 模擬試験 | 0 円 | CLF合格クーポン | |
合計 | 248,820 円 | 5,618 円 | 254,438 円 |
トレーニング代がめちゃ高いですが、それ以外は割とそうでもない印象です。
AWSは定期的に資格のキャンペーンをやっており、1回落ちてももう1回無料!とかSAA取るためにエントリーすれば受験代半額!とかやっている印象ですので、個人で受ける場合はタイミングを見て受験するのがいいかもしれません。

エピローグ
実務経験がないので、正直会社の教育費がなければここまですんなり取得できてはいなかったと思います。
なんだかんだ長ったらしく書きましたが、結局はUdemyの模擬試験をやりこんである程度回答の根拠が理解できるようになっていれば、SAAレベルまでは割と取りやすいのかなと感じました。
プロフェッショナルの受験はまだ考えていませんが、業務でAWSを触ることになったら考えようかなと思っています。
記事は以上