プロローグ
突然ですが奥さんが新しいパソコン欲しいとのことで、筆者が使っているMacBook AirをあげてMacBook Proを購入することになりました。
新しいMBP発表前だったんですが、用途的に2020のMBPで十分かなということで整備済みのものを購入しました。

今使っているドッキングステーションに加えて奥さん用のが必要になるのでメルカリでやすそうなものを探していたら、新品未開封のThunderbolt3ドッキングを発見。定価の半額くらいでしたので即ポチしました。
しかし、これが沼の始まりでした。
ファーストインプレッション
ドッキングは自宅に到着し、みてみると確かに新品未開封。
まずはファーストインプレッションです。
外箱はまあ価格相応かなという印象。
本体は既に持っているものとあまり変わりませんが、全体が樹脂で出来ているのでおもちゃみたいに軽い。
その反面ACアダプタはバカでかくて思い、3極タイプなので普通の人は困りそう。
ただネイティブでUSB3.1に対応しているのは結構強みかなと思います。
Thunderbolt3ケーブルは短め、ネイティブなThunderbolt対応の2mとか長いのを買おうとすると平気で5000円くらいかかるのが玉に瑕。
端子も必要なのは一通り揃っていてUSB3.1のType-C端子もあり、流行りを抑えている印象。
3.5mmジャックは4極タイプ、これは好き嫌い分かれそう。
ただし、これはThunderbolt規格のドッキングなので、AppleシリコンのMacではデュアルディスプレイ出力できません。
不具合
そしてさっそく動作確認してみると。。。
このようにコイル鳴きのような音が内部からします。
根拠はないですが、アースを取っていないからかと思い洗面所のアース付きコンセントでアースを取ってみても変わらず。
メルカリの出品者に事情を伝えて、Amazonの注文番号を聞いて取引終了にしました。
(結果的にここで返品しておけばよかった)
メーカーとのバトル
まずはメールで連絡
まずはメールで問い合わせしました。
WAVLINKのWEBサイトを見ても問合せフォームなどがなかったので、WEBサイトに記載されていたアドレスとAmazonの商品ページに記載していたアドレスのふたつをToに入れてメールを送付してみました。
結果的にはWAVLINK公式サイトに記載のアドレスから応答がありました。
以下やりとりの概要。

先日購入したドッキングステーションで、以下症状があります。対応可能でしょうか。
- 電源投入時、本体からコイル鳴きのような「キーン」という高い音が発生する
- 電源コンセントを変えても変わらず
- アースを適切に取っても変わらずです
Amazon注文番号はxxxxxxxです。

動画をお送りします

申し訳ございませんが、Amazonで払い戻しを選択することをお勧めします。

(やっぱりそうなるのね。。。)
Amazonでの払い戻しは難しいです、メーカー対応できますか?

ACアダプタ交換してみて事象変わりますか?
他のACアダプタでも同じ事象なら新しい商品と交換させていただきます。

他のアダプタないので確認できないです。。。
以下まで送付ください。
【送付先】
ついでに、Amazonの商品欄に記載されているDP to HDMIも送付いただけますでしょうか。

手元の商品については、以下返送アドレスまで返送ください。
【香港の住所】
返送されたら追跡番号を教えてください、追跡番号で終えたらすぐに発送します。
DP to HDMIもつけておきます。
非常時の今はお客様も、くれぐれもお体に気をつけて下さいね。
ご家族、みなさんの健康と安全をお祈り申し上げます。

こちらからの送付はFedExの送料着払い(cash-on-delivery)で送付でよろしいでしょうか?
大体7000円〜10000円ほどかかる見込みです。

その返送アドレスは着払いに対応していません。
元払いで返送していただければ、Amazonで商品代と返送料を返金しますよ。

(諦めた)
送料こちらでもちますので、国際郵便で発送しますね。

ePacketで発送しました。


ありがとうございます、xx日(2日後)には代替品届く予定です。
今しばらくお待ちください。
代替品届くも。。。
予定通り26日に代替品が届きました、Amazonからそのまま来たようです。

ちゃんとDP to HDMIアダプタもつけてくれました。

意気揚々と開封し動作確認するも、、、お察しの通り現象は変わらず。
結局ゴネたところでAmazon返金を勧められる=返金は難しいので、このまま飲むことにしました。
ヤケクソになって分解
もうここで半ば購入金額+送料はドブに捨てたようなものです。
もうどうなってもいいやととりあえずバラしてみることにしました。
【注意】機器の分解はメーカ保証が受けられなくなるだけでなく、本体や接続機器の故障につながる恐れがあります。
この記事を参考にした結果発生した故障などのについて、本ブログの筆者は一切の責任を負いません。自己責任にてお願いいたします。

分解は至って簡単で、ゴム足を全て外すとネジが出てくるのでひとつひとつネジも外すだけ。
すると簡単に分割され基盤が顕になります。
作りはかなり適当な印象。この状態で電源を入れると、どうやら右のヒートシンク?部分から音がします。
その状態でヒートシンク?部分に触れると音が静かになります。色々調べてみるとおそらく共振しているようです。
固定は白いホットボンドのようなもので、かなり硬い素材。
ヤケクソなのでこれも強引に除去して、左右と中央左の石も取ってみました。
そもそも一定時間以上使うと本体も熱を持って、ヒートシンク?もちゃちだったため放熱に課金することにしました。もう完全に沼です。




装備を装着、、、しかし
Amazonでポチったものを全て装着しました。
この状態でざっと通電確認すると、コイルなきのようなノイズも許容範囲に。よかったと組み上げていざ動作確認すると。。。
画面が出ない・USBが使えない
見出しの通り、特定のポートで画面が出ずそれに加えてUSBが使えず。
なにかやらかしたのかと、もう一度全てバラして組み上げるも変わらず。
ウーンと思いながら基盤に目を凝らすと。
/(^o^)\
やらかした

単純にやらかしていました。
抵抗がプリント基盤から浮いていて、持ち上げてみると片足は完全に外れていて直角まで持ち上がります。
おそらく何かの拍子で何かがぶつかったかなにかでなにか取れちゃった感じ。(なにかなにか)
ここからが地獄でした。
なにやってもつかんので、更に課金
なぜか昔プリント基板用のはんだごてを買って持っていましたが、小手先は参加しまくりではんだを弾く有様。さらにフラックスなども手元にないので完全に詰み状態。そんな時はAmazon課金です。
まずはプリント基板用フラックス。これを塗るだけでハンダ付きがよくなる(らしい)。


そして真逆のフラックスクリーナー。基盤をキレイキレイするのに利用。


それと一応こて先ポリッシャー。こて先をキレイキレイしてはんだの乗りがめちゃめちゃ良くなるのを期待します。


そしてはんだの小手先。


トドメとして、はんだこて台。これは単純に持っていなかったので購入。


以上、課金完了。
修復作業
課金完了したので修復に入ります。
写真では伝わらないですが、今回の故障箇所はかなり小さく、抵抗は1mm未満。
老眼でもなんでもない30代の肉眼でもかなりキツかったです、特にハンダ付するときは全く見えず逆に周りを痛めそうな感じ。
抵抗を取り外すとただの塵と同じくらいのサイズで、期間中2度ほど行方不明になってデスク周りを計1時間ほど探し回るハメになりました。
ダイソー虫眼鏡を駆使したり色々試した結果、行き着いた方法はこちら。

ご覧の通り、iPhone 7 Plusです。
普段はSE2を使っていますが、以前使っていた7+の望遠レンズを利用すると対照部分が拡大表示されて作業しやすくなります。
意外と接写も強く、ちゃんと固定すれば実使用に耐える感じになりました。
これで格闘すること数時間、ついに抵抗のハンダ付に成功しました。
なんとかついた

かなり雑ですが、今あるスキルと道具ではこれが限界でした。
そもそも抵抗が取れる時にプリント基盤の表面もエグってしまいハンダ付する部分が完全に崩壊状態。
フラックスを使ってもなかなか付かずに苦戦しました。
まあ単なる技量不足ってのもあるんですが。。。
とりあえず直った
抵抗がついたので、動作確認してみると画面は表示されるようになりUSBも使えるように。
ただ代償としてたまに画面が乱れたり、音にノイズが乗ったり。
使用感的には通信帯域?が増えるとノイズが増える印象で、特に4K60hzで表示させたりすると発生し、FullHD 60hz表示とかだと出ない印象。
当初はUSB3.1も使えるしデュアルモニタじゃなきゃこれでもいいやと思っていましたが、酷使すると不具合がでるため、酷使しない奥さん用のドッキングとなりました。
エピローグ
とまあ、色々あったドッキングステーションだったんですが。
Appleシリコン対応のドッキングは色々闇があるなと痛感しました。
特に安価な中華メーカをチョイスすると地雷があり、リスキーでした。
ただ、色々調べてみるとAnker製のドッキングでもコイル鳴きするものがあるらしく、何を選べばいいのかの判断は難しいのかもしれません。
ただし、WAVLINKのサポートは迅速かつ丁寧でかなり好印象でした。
ふつうにAmazonで購入して不具合が発生した場合であれば、サポートに日本語で問い合わせてAmazonの注文番号を伝えればスムーズに対応してもらうことができます。
ですので(一般的なケースであれば)購入して不具合が発生した場合でも、送料含め全額返金してもらうことが可能かと思います。
筆者の調べた印象だと、Thunderboltのドッキングにはこのようなコイル鳴きが多い印象。
もしかするとDisplayLinkのチップが乗ったドッキングの方がよいのかもしれません。


他にもドッキングのコイル鳴き?はこんな対策があるよ!ってのがあればTwitterなどで教えてください。
記事は以上